カブアンドのサービスを見る

2025.12.26

カブアンド「みんなで発電所」構想を発表

~みんなで電気をつくるVPP事業への参入を検討開始~

カブアンド「みんなで発電所」構想を発表

株式会社カブ&ピース(代表取締役社長:前澤友作、本社:東京都港区、以下「当社」)は、2025年12月26日に各家庭の発電・蓄電設備を束ねて、大きな発電所のように機能させる「みんなで発電所」構想の検討を開始したことをお知らせします。

「みんなで発電所」とは

「みんなで発電所」は、各家庭の太陽光パネル・蓄電池・EV(電気自動車)などの分散型エネルギーリソースを一つのネットワークでつなぎ、各家庭の力を集めて大きな発電所をつくる計画です。

専門的には、このような仕組みをVPP(Virtual Power Plant:仮想発電所)と呼びます。

従来、大規模な発電所は巨大な土地と資本を必要としてきました。本構想では、一軒一軒の家庭が集まることで、これまでにない規模と柔軟性を持つ電源を実現することを目指します。

みんなで発電所:https://kabuand.com/co-powerplant

高まる電力需要と、エネルギーの課題

世界ではAIやデータセンターの拡大により、電力需要が急速に増加しています。

一方で日本においては、大規模集中型の電源への依存、メガソーラーによる自然環境への影響、地震大国における原子力発電への不安など、電力供給の在り方そのものが問われています。

こうした課題に対し、当社は大規模集中型の電源に依存するのではなく、各家庭に存在する太陽光・蓄電池・EVといった分散型エネルギーを束ねることで、より柔軟で、環境負荷が小さく、災害にも強い電力インフラを実現できるのではないかと考えました。

「みんなで発電所」に参加することで期待される価値

「みんなで発電所」構想への参加により、以下のような可能性が期待されます。

・各家庭の電気代が軽減される可能性
・電力市場への参加を通じて、収益機会が生まれる可能性
・電気を「つくる側」として事業に参加できる
・株主という立場で、事業のプロセスを体感できる

これは、電気を「お金を払って使うだけの立場」から、「自分でつくって使える立場」へと転換する、新しいエネルギーのあり方を提示するものです。

100万世帯が参加した場合の発電規模

仮に100万世帯が「みんなで発電所」構想に参加した場合、試算上は、最大約5GW規模の発電能力、約20GWh規模の蓄電ネットワークに相当する規模となります。

これは、原子力発電所約5基分に相当する規模であり、各家庭に分散した設備を束ねるVPPとしては、世界的にも例がない水準です。

(試算条件)
・発電能力:1世帯あたり5kWの太陽光発電設備を設置した場合で、100万世帯の定格出力を単純合算した理論値です。実際の供給力は天候・時間帯・同時稼働率等で変動します。
・蓄電ネットワーク:1世帯あたり20kWh相当の蓄電池またはEVに蓄電した場合
・原子力発電所:1基あたり約1GWの発電規模と仮定した場合

参加方法について

本構想では、「一軒家でないから参加できない」「まとまった資金がなく投資が難しい」といった理由で参加が限定されないよう、住宅形態やライフスタイルに応じた複数の参加方法を検討しています。

太陽光・蓄電池・EVを活用するフル参加型から、機器の設置なしでも投資家として参加できる小口投資プランまで、みなさんのご事情に合わせて参加できる様々なプランを検討中です。

防災インフラとしての可能性

分散型電源ネットワークは、平時だけでなく、災害時にも力を発揮します。

停電時には、各家庭が小さな発電所となり、蓄電池やEVが非常用電源として機能し、新しい防災インフラの一役を担える可能性があります。

今後について

本構想は現在、構想の具体化に向けた初期段階にあり、今後、実証やパートナーとの連携の可能性を含め、検討を進めていく予定です。

カブアンドは、参加者の皆さまと共に、新しいエネルギーのかたちを共創していきます。

今後の展開に、ぜひご期待ください。

* 当社の「みんなで発電所」構想は現時点ではあくまで構想段階であり、具体的な規模や時期は未定であり、事業を開始することを保証するものではありません。

戻る